春ちゃんのひとりごと
宇宙の不思議

No.33    (クエーサー発見!)    2021/3/21

アリゾナ大学の国際研究チームは観測史上最も遠くに位置するクエーサー(恒星のような点光源に見える天体)を発見しました。
地球から131億光年の距離にあり、その中心には太陽の16億倍の質量を持つブラックホールがあります。私たちの住む天の川銀河の1000倍の明るさで輝いています。
母体となる銀河そのものよりも銀河の中心核が明るく輝くものを「活動銀河核」と呼び、中でも最も明るい部類の天体は「クエーサー」と呼ばれています。
アルマ望遠鏡の観測により、このクエーサー迄の距離が測定されています。
このクエーサーは131億年前に宇宙に存在したものということになり、超巨大ブラックホールの形成には巨大な星が超新星爆発を起こしブラックホールになり、これが合体して超巨大ブラックホールになったとされていますが、宇宙の初めから存在していた大量の低温水素ガスの雲がつぶれブラックホールの種を作り出したのかも知れません。
今回の観測はアルマ望遠鏡以外に、チリに立地するジェミニ南望遠鏡とマゼラン・バーデ望遠鏡、ハワイのジェミニ南望遠鏡とW.M.ケック天文台の協力によるものです。


No.32    (ペイル・ブルー・ドット)    2021/2/10

1990年に約60億kmの彼方からボイジャー1号によって撮影された地球の写真は「ペイル・ブルー・ドット」と呼ばれています。ボイジャーは当初の目的を達成し、太陽系を離れるところでしたが、カール・セーガン(米の天文学者)の依頼を受け、NASAの指令によってカメラを地球に向け撮影したのです。ボイジャーが撮影した地球の写真は芥子粒にも満たない青い点でした。
天の川銀河の端っこにある太陽系のハビタブルゾーンにある私達の地球は直径が 12742kmで、地球の内部は鉄やニッケルなどの鉱物が高温の流体となり対流をなし巨大な10個以上のプレートを動かし、「ダイナモ効果」、「フレミングの左手の法則」により大規模な磁場を形成し、北極にS極、南極にN極を発生させ強力な磁力線で地球を保護し、太陽からの磁力線や有害な光線を跳ね返しています。
また、地球内部の活動は約5000万年前に海底だった所をプレートのぶつかりで1000m級の山脈に持ち上げました。「プレートテクトニクス」と言われています。
日本列島も分断されていた地表を押し上げ現在の山脈が形成されています。分断されていた場所には火山活動により多量の火山流が堆積し繋ぎの役目を果たしています。その証が「フォッサマグナ」で、北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界です。また、紀伊半島、四国、九州を貫く「中央構造線」はユーラシアプレートの下に沈みこんだイザナギプレートと太平洋プレートによって形成されたものです。現在は太平洋プレート、北米プレート、フィリピン海プレートが押し寄せています。
ボイジャーが撮影した私達の地球は自らの内部からの力で今もなお変化を続けているのです。


No.31    (何もわかっていない宇宙)    2020/12/11

広大な宇宙にはまだまだ人間には解っていないことが沢山存在します。宇宙を構成する要素の8割以上を占めると言われていますダークマターや質量が極端に少ないニュートリノ、宇宙のどこにも見当たらない半物質などです。
太陽から飛来すると言われているニュートリノは質量があり、あらゆる素粒子と比較しても法外に小さく、電子より6億〜1260億倍も軽いことになっています。
また、物質には反物質という双子のような対の存在があります。物質には負の電荷を持つ電子があり、反物質には正の電荷を持つ陽電子があります。宇宙には地球上と同様に物質しか存在しません。反物質の星、銀河、星雲などは無いのです。なぜでしょうか。
また、宇宙の85%を占めると言われているダークマターと名付けられた何も物質が検知できない箇所が存在します。かってダークマターは暗黒色の普通の物質と考えられていました。褐色矮星やニュートリノであると考えられていたこともありましたが、実験により、そのような可能性は排除されました。全く未知のものなのです。
地球は太陽の周りを回っていますが、太陽は天の川銀河の大集団の一員で、その中を秒速200kmのスピードで移動しています。私達の地球も太陽に引き連れられ銀河系の中を旅しているのです。銀河系を1周するのに2億年以上もかかる銀河旅行です。


No.30    (天の川銀河)    2020/10/14

私達の地球は天の川銀河の片隅にあります。1000億の恒星が含まれる棒渦巻銀河です。いて座の中心部には超大質量のブラックホールが存在しています。天の川によって天球が二つの半球に分けられ太陽系は銀河面に近い位置にあります。
天の川が遠く離れた星々からなっているという説をBC400年頃にデモクリトスが唱え、1609年にガリレオが望遠鏡で天の川を観測しその事を証明しました。20世紀にはヤコブスやカプタインによって正確な銀河系の構造が示されました。
太陽から銀河の中心までの距離は約3万光年と言われています。天の川銀河から約230万光年離れた位置にはアンドロメダ銀河があります。このアンドロメダ銀河は秒速122kmの速度で私達の天の川銀河に近づいており、理論的には40億年後には衝突すると言われています。
私達の住んでいる太陽系は天の川銀河におけるハビタブルゾーンの中にあり、太陽系は約2億5000万年程かかり銀河系の軌道を一周し太陽系が誕生してから現在まで約20〜25周していると考えられています。


No.29    (隕石の落下)    2020/8/26

2019年7月25日、直径約130mの小惑星が地球から72000kmほどの距離を通過しました。もし、この小惑星が地球に到達していれば、その衝突の威力は大量の核兵器にも匹敵し、いくつもの都市を破壊したでしょう。(映画、ディープ・インパクトのように)NASAの発表によると、この「2019-OK」と名付けられた小惑星が地球に向かっていたとしても、その軌道を変えさせるのに充分な時間はなかったと発表しています。
近年では2013年2月15日、ロシアのチェリャビンスク西のチェバルクリ湖から回収された隕石は570kgでした。記録に残っている世界最大の隕石はアフリカのナミビア砂漠にある「ホバ隕石」で、2.7m×2.7m、厚さ0.9mで60tです。
日本で一番大きいものは1850年に岩手県陸前高田市気仙町の長円寺境内に落下した 106kgのものです。
また、世界最大の隕石衝突の痕は南アフリカ共和国フリーステイト州にある「フレデフォート・ドーム」で、中央のドームは直径約50kmもあり世界遺産になっています。
今後、巨大隕石(小惑星)が私達の地球に降って来たときに地球人の叡智によって回避出来るのでしょうか。


No.28    (パルサー)    2020/6/22

宇宙は静かで空虚な空間に思えますが、毎秒8回転しながら宇宙空間を超高速で移動するパルサーがあります。1967年ジョスリン・ベルによって発見されました。
超新星爆発によって残った中性子がパルサーの正体で現在1600個が確認されて います。
極めて安定した発光間を持ち「宇宙の灯台」などの異名があります。米航空宇宙局(NASA)のガンマ線宇宙望遠鏡(フェルミ)とニューメキシコにある超大型干渉電波望遠鏡群のデータでは、カシオペア座にある高エネルギーのパルサーが発する強力な電波を発見しました。
ベルが発見した当初は電波の周期が自然由来の物とは思えない程規則的だったので地球外知的生命体による人為的な信号ではないかと考え、電波源には「緑の小人」を意味する「Little Green Man」LGM-1の名がつけられました。
現在ではX線やガンマ線を放射するパルサーも見つかっています。


No.27    (素粒子)    2020/5/14

素粒子は世の中で一番小さい物質です。宇宙の始まり「ビッグバン」で物質と半物質が生まれましたが、ほとんどの半物質は消えてしまい暗黒物質(ダークマター)になりました。ダークマターは観測出来ない物質です。
私達の身体も持っているボールペンも、目の前のリンゴも分子が集合し出来ているのですが、たとえば水は酸素原子1つと水素原子2つがくっついて出来ています。原子は原子核とその周りをまわっている電子で出来ています。原子核は陽子と中性子から出来ています。そして、陽子や中性子は3つのクォークと呼ばれる「素粒子」(アップクォーク2、ダウンクォーク1)から構成されているのです。
クォークは全部で6種類あり、レプトンやニュートリノなどがこれです。
私達の身体は水素、酸素、鉄、炭素、カルシウム、などの原子で構成されています。太陽は水素からヘリウムを造り、ヘリウムをエネルギー源に燃えています。
大質量の恒星が燃え尽きる時「超新星爆発」を起こし、爆発に伴い様々な原子(水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム、ホウ素、炭素…)が生み出され、太陽、地球が誕生し、私達の身体が出来上がりました。
私達の身体は「星屑」で出来ているのです。
現在、オリオン座の赤色超巨星「ベテルギウス」は輝きを失い暗くなりはじめていますので星の終焉が近いのではと言われています。
宇宙から降ってくる素粒子には何かの目的、意味があるのでしょうか。太陽の光子(電磁波)も素粒子です。


No.26    (天の川銀河)    2020/4/9

天の川が遠く離れた星々からなっているという説を最初に唱えたのはBC400年頃のデモクリトスです。その後、ガリレオが望遠鏡を使い天の川を観測し、天の川が無数の星の集まりであることを確認しました。
太陽の位置はオリオン腕(銀河系の中心から伸びるスパイラルアームで、銀河系の中心から見てオリオン座がある方向にあるのでこの名があります)の内側の近くにあり、太陽系は銀河系におけるハビタブルゾーンの中にあると考えられています。
太陽系が銀河系内の軌道を一周するには約2億2500万年~2億5000万年ほどかかり、太陽系が誕生してから現在迄に20~25周していると考えられています。
天の川銀河から約230万光年離れた位置にあるアンドロメダ銀河は秒速122kmの速度で天の川銀河に近づいており、約40億年後には衝突して、衝突から約20億年後には2個の銀河は合体し、1個の楕円銀河を形成すると考えられています。
昨晩はきれいな満月(ピンクムーン)でした。


No.25    (一番遠くの被写体)    2020/1/31

ハッブル宇宙望遠鏡は地上から 600km上空の軌道上を周回する宇宙望遠鏡です。
1990年にスペ ースシャトル、ディスカバリー 1号によって打ち上げられまし た。
ハッブルがとらえた一番遠 くにある被写体は130億光年か けて地球に到達した宇宙の写真です。
それぞれの銀河の中には1兆個の星があり、銀河の数はこの写真の中だけでも1万個を超えます。
ハッブル宇宙望遠鏡 の後継機として「ジェイムズ・ウエッブ」宇宙望遠鏡の打ち上げが2021年に予定されています。
主鏡の直径は6.5mもあり、ハッブルより さらに高性能化が図られています。
私達にどんな被写体を見せてくれるのでしょうか。


No.24 (マクロコスモス&ミクロコスモス) 2019/11/20

通常は人間の中に大宇宙の本性や能力が内在しており、 また、大宇宙そのものが一つの人間であると言われて いますが、ここでは、原子を取り巻く世界と太陽系とを 比較してみようと思います。
原子は科学元素の最小単位で、下部構造として原子核と 電子が存在します。
原子核は更に陽子と中性子から構成 され、その組み合わせにより約3000~6000種の原子の存 在が知られています。
原子の科学的性質は原子核の電荷 (陽子の数)によってほぼ規程されています。
太陽系宇宙は太陽を中心に8個の惑星、5個の準惑星が確 認されています。
太陽系の惑星は地球とほぼ同じ軌道平面上を公転しています。
ガイア理論を発展させると、宇宙、地球、人間、原子が 生命体であり相互に関係し合い環境を作りあげていると も言えます。


No.23 (ボイジャー1号、2号) 2019/9/13

Voyager1は1977年に打ち上げられたNASAの無人宇宙探査 機です。
現在も運用されている地球から最も遠い距離に到 達した人工物です。
2012年6月太陽系の境界付近に到達し た事がNASAから発表され、8月25日には太陽系を脱出したと言われています。
2013年9月6日時点で太陽から約187.52 億kmの距離を時速61333km(マッハ49.67)で飛行中です。
また、Voyager2は1979年7月9日、木星に最接近し、新たな衛星アドラステアを発見しました。
土星への最接近は1981年 8月25日で、天王星の未知の衛星を新たに10個発見しまし た。
Voyager2との交信は2030年頃までは保たれますが、そ の後は通信が絶えます。
その後もボイジャーは宇宙の旅を 永遠に続けるのです。


No.22    (地球に似た星が…)    2019/7/21

国際プロジェクト、CARMENES (カルメネス)の研究チームは太陽系から12.5光年の距離に2つの惑星を発見しました。
地球によく似た気温で、液体の水が存在する可能性があると言われています。
テイーガーデン星と呼ばれる恒星をそれぞれ4.9日と11.4日で公転する惑星で、テイーガーデン星は太陽から12.5光年の距離にあり、年齢は約80億歳で、質量は太陽の8~9%です。
今回発見された2つの惑星は地球より少し重く水が液体の形で存在できる「ハビタブルゾーン」に位置しています。
ドイツのゲッテインゲン大学のMathias Zechmeisterをはじめとした国際研究チームはカラーアルト天文台の3.5m望遠鏡を使用したプロジェクトで、多くの赤色矮星は頻繁にフレアを起こす閃光星で、生命の存在は厳しい環境とされるのに対して、テイーガーデン星はほとんどフレアが観測されない静かな恒星のため生命が進化するのに有利であると考えられています。


No.21    (夏の大三角)    2019/6/13

夏の大三角と呼ばれるのは白鳥座のデネブ、鷲座のアルタイル、琴座のベガを結んで描かれる三角形をしたアステリズム(星群)です。
3星の中のベガとアルタイルは七夕伝説における織姫と彦星です。
夏の大三角という呼び名はオーストリアの天文学者オスヴア・トーマスによって1920年代に゛Grosses Dreieck "(大きな三角形)と記述されています。
デネブは白鳥座の尻の部分にあり、地球より1400光年の位置にあります。アルタイルも鷲座の尻の部分にあり、地球から16光年の位置にあります。
ベガは琴座の中で一番明るい星で織姫星とも呼ばれます。
地球から25光年の彼方にあります。 天帝によって引き離された牽牛(彦星)と織女(織姫)は年に一度、七夕の夜に天の川の畔で会えるのです。


No.20    (宇宙の誕生)    2019/5/22

1929年、アメリカの天文学者、エドウィン・ハッブルは銀河が遠ざかる様子を観察し、宇宙が膨張、進化していることを発見しました。
138億年前に起きた「ビッグバン」で宇宙は誕生し、水素(H )とヘリウム(He )ができました。
原素番号1の水素は、その原子核の中に陽子を1つ、ヘリウムは2つ持っています。
リチウム(Li)、ベリリウム(Be )……と陽子の数が増えていくのです。
地球に存在する元素番号最大のものはウラン(U)です(元素番号92)。
人間が化学合成によって作り出した最大の原素番号118番のものはオガネソン(Og)です。
元素番号26の鉄(Fe)も太陽や他の天体にも豊富に存在し、地球の地殻の5%を占め、大部分は外郭、内郭にあります。我々の体の中にも3gの鉄が存在し、赤血球中のヘモグロビンの鉄が約65%で、残りの約30%が肝臓や脾臓、骨髄などに蓄えられています。
1日に約1gの鉄がアカまたは大便として失われていきます。
人間の体の中も小宇宙なのです。


No.19    (ブラックホール)    2019/4/14

4月10日夜に人類史上初、ブラックホールの姿が写真で公開されました。
地球上の電波望遠鏡でとらえたもので、本当の画像は光り輝く透明なものですが、この画像は色付けされています。
イベント・ホライズン・テレスコープで撮影されたもので、イベント・ホライズン・テレスコープは地球上の8ヶ所の電報望遠鏡を結合させた国際協力プロジェクトです。
撮影されたものはおとめ座銀河団の楕円銀河、M87の中心に位置する巨大ブラックホールです。
地球から5500万光年の距離にあり、その質量は太陽の65億倍です。
ブラックホールは光さえも抜け出すことができない完全に真っ暗な天体です。
太陽よりも8倍以上重たい星は燃え尽きると非常に密度の高い天体が最後に残ります。
これがブラックホールです。
大抵の銀河の中心には太陽の百万倍以上重たい超巨大ブラックホールがあります。
観測できる範囲内に1000億個以上はあると思われます。


No.18    (高速電波バースト)    2019/3/11

宇宙の彼方より飛んでくる電波は古くから知られています。
これまでに20回以上の受信があったと言われています。
「FRB 121102」と名付けられた「高速電波バースト」は同じ場所で発生しています。
近年の観測で、発生源が地球から約30億光年の地点にある「矮小銀河」であることが突き止められました。
発生源の場所は特定出来ましたが発生源の正体は解りません。
研究者の中では地球外生命体からの無線信号ではないかと言う人もいます。
観測に用いられる世界最大の電波望遠鏡アレイ(Square Kilometer Array )の先行プロジェクトとして、西オーストラリアのマーチン電波天文台に設置されているASKAPは口径12mの電波望遠鏡を直径6kmの範囲に36基設置しています。
現在、世界最大の直径500mの球面電波望遠鏡は中国南西部の貴州省にあります。
4600枚の三角形の反射パネルを組み合わせ、固定球面鏡を形成しています。


No.17    (2/22着陸予定)    2019/2/8

宇宙航空研究開発機構(JAXA )の、2/6の発表によると、小惑星「りゅうぐう」の上空(20000m )で待機していた「はやぶさ2」が2/22午前8時頃に着陸を目指すということです。
昨年から着陸場所を捜していたのですが適当な場所が見つかり、やっと着陸するのです。
有機物や水分を含む岩石を拾いすぐに上昇します。生命誕生の謎に迫る小惑星を世界に先駆け調査し、太陽系の成り立ちの解明につなげるのです。
「りゅうぐう」は地球から3億km離れた所にあり、地球とのやり取りに約40分かかります。
細かい動きは地球からの指示では間に合わず、地表近くは自立制御で降下します。
機体から伸びる筒型装置を地表に着地させ、小さな弾丸を撃ち込み、舞い上がる岩石を回収するのです。


No.16    (Super moon )    2019/1/22

昨日1/21はスーパームーンでした。
満月または新月が楕円軌道における月の地球への最接近が重なることにより、地球から見た月の大きさが最大に見えました。
地球から月までの距離は、楕円軌道ですので、約357000km 〜406000km まで変化します。
スーパームーンの満月は遠い所にある時よりも14%大きく見え、30%明るく見えます。
2011年の東北地方太平洋沖地震や、2004年のスマトラ沖地震はスーパームーンに起因すると言う説があります。
深さ40km 以内の比較的浅い断層帯にかかる月の引力は力が大きくなればなるほど影響を及ぼすでしょう。
特に今回はスーパームーンと皆既日食が同時に発生する「スーパー・ブラッド・ウルフムーン」です。アメリカで観察することができました。
真っ赤に染まる月と、2月の繁殖期に向けて、狼たちの遠吠えが聞こえる時期、ネイティブアメリカンによって名付けられました。


No.15    (冬の大三形)    208/12/19

この時期に南東の夜空を見上げますと、「冬の大三角形」が確認出来ます。
おおいぬ座のα星シリウスと、こいぬ座のα星プロキオンと、オリオン座のα星ベテルギウスを結んだ三角形です。
三角形の中を淡い天の川が縦断しています。
オリオン座、おおいぬ座、こいぬからなる星座の神話を紹介します。
狩人のオリオンは、ある日獲物を仕留めに行こうと天の川を渡ろうとしますが、親犬(大犬)の方は川を渡りましたが、子犬の方は渡れませんでした。
天の川を境にオリオンと大犬、寂しそうに二人を見つめている子犬という構図になっています。
因みに、シリウスは地球から8.6光年、 プロキオンは11.4光年、ベテルギウスは 427.5光年の彼方に位置します。


No.14    (Venus)    2018/11/12

地球から見ると太陽、月の次についで 明るく見える星で、明け方と夕方に観測できます。
それぞれ「明けの明星」 ・「宵の明星」と呼ばれています。 金星には二酸化炭素を主成分とする大 気が存在し、わずかに窒素を含む大気 も存在します。
金星の地表温度は平均 で464°cで、上限は500°cに達します。 2011年、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の 探査機「ビーナス・エクスプレス」は 大気の上層からオゾン層を発見しまし た。
金星表面には地球にある大陸と似 て、大きな平野を持つ高地が三つ存在すると言われます。
地球 から金星までの距離は最も接近した時は約4200万kmで、光の 速さだと140秒程です。
アポロ宇宙船の速度で考えると48日で 到達できる計算になりますが、地表面が常に高温のため、今の 技術では地表に宇宙飛行士が降り立つことは出来ません。


No.13     (白鳥座X-1)     2018/11/3

太陽系から約6100光年の彼方に ある強力なX線源である白鳥座の 伴星はブラックホールの最有力候 補と考えられています。
発見されているブラックホールの 中で地球から二番目に近いところ にあります。
太陽の2400倍ものエ ネルギーをジェットとして放出し ています。
ブラックホール連星の 周囲は恒星からのガスが取り巻い ていて、それらはやがてブラック ホールに吸い込まれていきます。
共同研究グループはX線観測衛星「すざく」を使って白鳥座 X-1を観測しました。
ブラックホールはアインシュタインの 一般相対性理論に基き予言され、強大な重力のため光さえ、 その中から脱出できないと考えられています。天の川銀河に は20個ほどのブラックホールがあると考えられています。


No.12    (環状星雲M57)    2018/10/20

アメリカ航空宇宙局(NASA)はハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された環状星雲(M57)の新しい画像を公開しました。 これまでの観測では環状星雲はベーグ ルのような形状をしていると考えられ ていましたが、ハッブル宇宙望遠鏡による新しい観測では輝くガスが環状星 雲の周りを取り囲んでいることが新たに解りました。
環状星雲は地球から約 2000光年離れている惑星状星雲で、ま るでリングのように見えることから、リング星雲やドーナツ星雲とも呼ばれています。古くから発見されており、その美しい姿はアマチュア 天文家の間でも人気の観測対象となっています。
この画像はハッ ブル宇宙望遠鏡の可視光線及びアリゾナの大双眼望遠鏡(LBT)の 赤外線で撮影された画像を合成したもので、青色はヘリウム、緑色は酸素、赤色は水素を示しています。


No.11  (スカイクエイク現象)  2018/10/13

2009/8/11ウクライナのキエフで
2012/1/19ベルギーのベルゲンで
2012/1/20イギリスのノッチンガムで
2012/1/24アメリカのテキサスで
2012/1/25カナダのバンクーバーで
上空より、ホルンを吹いたような異様な 音が長時間聞こえました。
ヨハネの黙示録の中に「天使がラッパを 吹いて世界の終焉を告げる」とあります。
最近では2017/11/14アメリカのアラバマ 州で「天使のラッパ」が鳴り響きました 家の壁や窓が震える程の大きさだったそ うです。
原因としてはコロナ質量放出、 隕石、ガス爆発、軍用航空機、地震、地磁気、雷などが考えら れています。ポールシフトが起こる前、地球の磁場が弱まり、 磁気圏により遮られていた宇宙からの様々な素粒子が振り注ぐ と言います。
元、NASAの科学者であったジェームス・マラッカ ニーはかなりの大きさの小惑星が接近する数年前には放電現象 があり、それによる巨大なオーロラやラッパ音が観測されると 言っています。


No.10     (アルデバラン)    2018/10/4

Aldebaranは牡牛座でもっとも明るい 恒星で、地球から約67光年の彼方に あります。
牡牛座は冬の星座のトップ バッターとして冬の星座たちを先導 するように昇ってきます。
Aldebaranはギリシャ語の「後に続く もの」という意味です。 角を振りかざしオリオンに挑みかかる 猛牛です。英語ではBull's Eye(牡牛の 目)とも言います。
Aldebaran星人はゲルマンの神々だっ たとも言われていて、「シュメール文明」を創始したの も彼らだとも言われていますが、太古の昔、住めなくな ったAldebaranから水の星、地球に降り立ち、我々の祖 先を創始したのでしょうか?


No.9     (りゅうぐうに着陸)    2018/9/29

2014年に打ち上げられた小惑星探査機 「はやぶさ2」は9月27日に火星の近く にある小惑星「りゅうぐう」の写真を 小型ローバ(ミネルバ、ツー&ワン)に撮 影させることに成功しました。
小型ローバはRover-1A&Rover-1Bという 2機で構成され、それぞれ4台、3台の カメラを搭載しています。
機体そのも のが飛び跳ねることで、自律的に移動 するホッピング機能を搭載して、りゅ うぐうの表面を自律的に移動しながら 画像を撮影しています。
公開された画像や映像はゴツゴツした岩だらけの地表の 様子がとらえられています。
小惑星は46億年前の太陽系誕生時に生まれ、当時の姿を とどめていると思われますので、タイムカプセルを開け るように探査によって太陽系の歴史を紐解く手掛かりが 得られると思います。生命の起源に迫る科学的な成果が 得られればいいですね。


No.8   (スーパーカミオカンデ)   2018/9/11

岐阜県飛騨市神岡町に設置された50.000 トンの超純水を蓄えた直径40m、深さ41 .4mのタンクと11.200本の光電子増倍菅 からなる「スーパーカミオカンデ」は、 宇宙から飛来する「ニュートリノ」を観 測する施設です。
光の速度は1秒で地球 を7周り半しますが、水中では3/4の速度 になります。
ニュートリノは水中でも速 度が落ちません。
水中で光の速度より早 い粒子があると、そのショックで衝撃波 が出て「チェレンコフ光」と呼ばれる光 が出ます。ニュートリノを捕らえるため には、この光を捕らえなければなりませ ん。
スーパーカミオカンデは目に見えないニュートリノを捕ら える施設です。
ニュートリノに質量があることが世界で初めて 確認されました。
大きさは1cmの1億分の1の、その1億分の1 で、私達の体を1秒間に何兆ものニュートリノが突き抜けてい るのです。


No.7     (アルマが目撃したもの)    2018/9/5

124億光年の宇宙の彼方に、 14個の銀河が高い密度で集合 していることが発見されまし た。
原始銀河団です。巨大銀 河団が生まれつつあるところ を見ることができたのです。
宇宙誕生から数百万年の間に 物質やダークマターが重力に によって引き合うことで次第 に大きな構造が作られ、その 後、長い時間をかけて銀河団が作られるのです。
銀河団の質量は太陽1000兆個にもなる非常に巨 大なもので、膨大な量のダークマター、巨大ブ ラックホール、エックス線を出す電離ガスなど が含まれます。
アルマ望遠鏡の観測で、銀河団 進化の一端が初めて明快に示されたのです。


No.6     (アルマ望遠鏡)

南米チリ5000mの高地に 2011年より科学観測が開始されました。
130億光年離れた天体が放 った光や電波をも観測する ことができます。
宇宙で遠 くを見ることは昔を見るこ とと同じです。
夜空に輝く星たちの殆どは「恒星」で、太陽と同じように自らエネルギーを作り 出し発光しています。
アルマ望遠鏡は口径12mの パラボラアンテナ54台と、 口径7mのアンテナ12台、 合計66台を結合させる事 で1つの巨大な電波望遠 鏡を造り出しているのです。



No.5    (ダークマター)

暗黒物質とは何か、素粒子論と天体物理学の立場から論じられ 、物質粒子としての6種類のクォ −クと6種類のレプトン、さらに ヒッグス粒子などが素粒子だと 考えられています。
また、天体 の物理的性質や、天体間の相互 作用からも論じられています。
我々の目に見えない、触ること のできないものが宇宙の大部分をしめているのです。
人の心や、考えていることは、 どんな物質にコントロールされ ているのでしょうか。




No.4    (かに座55e)

地球から約40光年離れた位置にある この星は2004年に発見されました。
質量は地球の約7.8倍、直径は約2倍 組成は表面は黒鉛で覆われており、内部にダイヤモンドで出来た層を持 つと考えられています。
ダイヤモン ドの全量は地球の3倍もの質量です。
光速を超える宇宙船を造って採取し に行きませんか。



No.3  (宇宙から飛来するもの)

人間の脳内神経細胞の構成と 銀河のそれは驚くほど類似している。
また、原子核の周り を飛び交う電子の動きも我々 の住む太陽系のそれと酷似し ている。
ミクロとマクロの違 いはあってもどうしてこんな に似ているのでしょうか。
原子核中にも陽子と中性子が あり、その中にもクオークや レプトンと名付けられた物質 が存在する。
クオークは素粒 子で我々の住む地球には、宇 宙空間より宇宙線と呼ばれる 高エネルギーの放射線が常時 飛来している。
これらの物質は我々の細胞に 多大な影響を及ぼしている。


No.2   (はやぶさ2 探査中)

2014年種子島から打ち上げ られた、はやぶさ2は火星の衛星、りゅうぐうに到着し、 現在、探査を続けています。
8月7日には最低高度851m まで近づきました。 2019年末まで滞在し、2020 年末ごろにお土産を持って 地球に帰って来ます。
はやぶさ2のエンジンはイオ ンエンジンと言われ、キセノ ンXi(原子番号54)にマイクロ 波を照射し、プラズマ化して 推進力としています。


No.1    (ポールシフト)

ここ数年、異常な暑さが続いたりしていますがおっさんなりに考えてみました。
私たちの住む地球は、内部の液体が対流によって磁場を作っています。
最近、地球の磁場が弱まり、N極&  S極の位置がずれてきています。
太陽から放たれた光子(電磁波)は地球の磁力線によって跳ね返され ますが、地球の磁場が変化し弱まると、諸にその影響を受けます。
地球の回転バランスが不安定にな り、赤道地域は温帯に、温帯地域 は赤道になるということです。
北極地点で生活しているエスキモーは、最近太陽の昇る位置がずれてきていると言っています。 ポルトガルでは45度、アメリカでは50度超えの猛暑が続いています。
地球の温暖化は排出ガスが 原因とか世間では言っていますが、おっさんはポールシフトが原因だ と思っています。

【画像解説】 (N極&S極のある地球)
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